「もっと認めてほしい」
「誰かに必要とされたい
そう思うとき、自分が弱い人間なんじゃないかって、責めてしまうことはありませんか?
でもその気持ちは、決して「わがまま」でも「甘え」でもありません。
それは、人の心に自然と備わっている「承認欲求」という、大切なこころの声なんです。
認められたい気持ちは、誰にでもある
人は誰でも「自分をわかってほしい」「価値を感じてほしい」と願うものです。
それは、ごく自然で、当たり前の感情。
だけど、そういう気持ちを抱くことが「依存してるみたい」「メンタルが弱いのかな」と感じて、心にふたをしてしまう人もいます。
とくに、頑張り屋さんで人に迷惑をかけたくないと思っている人ほど、承認欲求を口に出すのが苦手です。
承認欲求は「愛されたい心」のあらわれ
「誰かに認められたい」「愛されたい」という願いは、
裏を返せば「自分はここにいていい」と感じたい、ということ。
それは、人が人らしく生きるためにとても大切な気持ちです。
私たちは、幼いころから誰かに「いい子だね」「あなたは大切だよ」と言ってもらうことで、自分の存在価値を感じてきました。
でも、そういった言葉をあまり受け取れなかった人は、大人になっても「自己肯定感」が育ちにくく、心のどこかで承認を求め続けてしまいます。
「足りなかった」ことは、あなたのせいじゃない
もし、誰かの言葉や態度によって、自分の価値を見失ってしまったとしても——
それは、あなたがダメな人間だからじゃない。
ただ、ちょっと「愛される機会」が少なかっただけ。
ちょっと「安心できる場所」がなかっただけ。
心の奥にある孤独感や寂しさは、きっとその証。
だからこそ、自分の中にある承認欲求を「だめな気持ち」なんて思わなくていいんです。
誰かに認められたいと思ったときに
誰かに認められたいと感じたときは、自分にこう問いかけてみてください。
「私が本当にほしいのは、どんな言葉だったんだろう」
「誰に、どんなふうに抱きしめてほしかったんだろう」
その答えが見えてくると、他人からの評価ではなく、
「自分自身を認めること」が少しずつできるようになってきます。
たとえば、こんな風に──
「今日もちゃんと頑張ったよね」
「泣きたいのに、ひとりでよく耐えてたよ」
「ここまで来た自分、すごいよ」
誰かに言ってほしかった優しい言葉を、まずは自分自身にかけてあげてください。
あなたの心には、居場所がある
承認欲求は、あなたが「つながりたい」と思っている証。
「もっと安心したい」「ちゃんと愛されたい」という、大切な気持ちです。
そんな気持ちを抱えているあなたには、
「ここにいていい」と感じられる心の居場所が必要です。
ほんとうは、誰かの「大丈夫だよ」っていう一言だけで、
心がふっと軽くなる瞬間もありますよね。
だけど現実では、そんな言葉がもらえない日もあって、
自分で自分を守らなきゃって、ぎゅっと肩に力が入ってしまう。
そんなときこそ、「認めてもらいたい」という気持ちを否定しないでいてほしいんです。
それは、あなたの中にある「生きたい」という願いそのものだから。
つながりを求めることは、恥ずかしいことじゃない。
それは、とても強くて、やさしい感情なんです。
このブログ「こころの毛布」は、そんなあなたのための居場所でありたい。
気持ちがしんどいとき、孤独なとき、不安になったとき。
そっと立ち寄ってもらえたら、あなたの心が少しでもあたたかくなれたら嬉しいです。
この言葉にたどりついたあなたは、もうじゅうぶん頑張ってきた人です。
だからこそ、ここではどうか安心して、深呼吸していってくださいね。
あなたは、誰かに認めてもらう価値のある人です。
そして、あなた自身が、あなたを認めていいんです。
この言葉が、今日のあなたの心に、そっと寄り添えますように。
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